展示風景

ROME automatic  兆し/Portents

ドローイング: Amikam Toren 詩: Peter Stickland 翻訳:平田星司

明けの明星の顔色は細かな染みのために朧げで、
ステュクスの梟は不吉な前触れを告げるかの
ように鳴いている。象牙の彫像たちは涙を流し、
その声は待ち受ける運命がもたらす悲しみを詠唱する。

来るべき出来事は黒々とした雲の中で激しく
交わされる武器によって予示され、凄まじいトランペット
の音が天上に鳴り響く。太陽は塞ぎ込み、幽霊のように
血の気を失って不安げな大地に浸かっていく。

いくつもの流れ星が尾を引きながら絶えず空を
横切り、雨雲からは血の滴が滴り落ちる。
錆色の汚れた血は月を背にした二輪馬車に
飛び散り、全てのものは恐怖に身を隠す。

公開場や人家の周り、それぞれの神殿の側では、
夜になると野良犬の遠吠えに悩まされる。
この狂騒は聖なる森や神聖な境内でも聞こえる
かもしれない。

通りのいたるところに死者の霊が歩き回り
町は震えおののくばかりだが、これらの神々しい
警告がその構想、あるいは運命が既に下した
決定を翻すことはない。

 

中根 秀夫 Hideo Nakane (企画者)

Flowing down 2008年 420 x 298 mm(3枚) ガラス(サンドブラスト加工)、鉄
Memories 1995年~  1770 x 840 mm(2枚) 青焼コピー(褪色していく)、ラミネート

白いカガミの中に 2015年 各420 x 298 mm
鏡(サンドブラスト加工)、アルミニウム

平田 星司 Seiji Hirata (企画者)

Propagandists 2014〜2015年 海中から拾ったボトル、海綿他

Dalilah 2015年 270 x 260 mm キャンバス、水彩、アクリル

ウエダ リクオ Rikuo Ueda

Wind Drawing Ernest Barlach hans(ハンブルグ) 2014年  405 x 486 x 50 mm インク、和紙、枝、烏賊
Wind Drawing 雪 金岡(大阪) 2014年  405 x 486 x 50 mm インク、紙

小林 潔史 Kiyoshi Kobayashi

1993.10.14 No.5774 一つではない中心から ブロンズ
1993.10.3 No.5746 白いカガミの中に映る顔 ブロンズ
1993.7.8 No.5697 腕からぬきとられていく自分 ブロンズ
1993.6.30 No.5683 ここが泉の湧き出るところだったのか ブロンズ
1993.6.29 No.5681 紫色の本の中にあるかたち ブロンズ

鈴木 智惠 Tomoe Suzuki

a moment-11-1 2011年 620 x 470 mm  リトグラフ BFK  ed. 2/10
a moment-10-6  2010年 620 x 470 mm  リトグラフ 雁皮紙、BFK ed. 2/3
a moment-11-95  2011年 620 x 470 mm  リトグラフ 雁皮紙、BFK AP

会場風景