ウエダ リクオさん ART KARLSRUHEで受賞

ウエダ リクオさんがドイツのカールスーエで開催されるART KARLSRUHEでHans Platschek Prizeを受賞しました。フランスとの国境に近いところでしょうか。お近くの方は是非(3月5日から8日まで)。

4月のエステティック・ライフ – オートマチック展でウエダさんの展示もお楽しみに。写真はArt Magazine 1月号から。

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ウエダさんが私たちの展覧会に参加することになった経緯について、企画書の平田星司の文章から転用します。

「今回ご参加を呼びかけた作家の一人、Amikam Toren氏と昨年ロンドンの氏の自宅を訪問した際、お茶を飲みながら話題が日本の現代アートの話になり、Toren氏が2012年の広州トリエンナーレに参加した時、同じく招待作家である日本人の作品に強い興味を引かれたという話をしてくれました。それによると、ビルの2階か3階ぐらいの一室がその作家の展示スペースで、窓の外から大きな木の枝が一本部屋の中央まで侵入しており、それに対面するように大きな薄い半透明のビニルシートらしきものが同じく部屋の中央にスクリーンのように設置されている。枝の末端にはペンかなにか取り付けられていて、窓の外で枝が風を受けることによって反対側の末端のペンが動きだし、そのシートの上にドローイングを始めるという。そこまで話すとToren氏は微笑みながら「わかるだろう…。」と言いました。私は穏やかな風がゆっくりと枝を揺らしながら線を描いている様子が脳裏に浮かびました。このように私とウエダさんの作品との出会いは、言葉から頭の中のスクリーンのイメージとして現れたのでした。私はToren氏が言わんとすることを理解し、「それもまた、オートマチック・ドローイング(自動筆記)ですね。」というと彼は深く頷きました。その作家の名前は失念されていたようでしたが、笑顔が素晴らしいとても気持ちのよい人物だったそうです。私は帰国してから調べますと、それがウエダ リクオさんだということは知りましたが、それ以外は分からないことも多く、これだけ世界的に活躍されているのに…と残念な気持ちにもなりました。是非今回の企画に参加して頂くことで、ウエダさんの作品のゆったりとしたスケール感とともに、現在の私たちと自然のありかたを問う作品の一端として展示したいと思っています。(平田)」


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